「いわきの淡水魚」その2
本文
ヤマメ 渓流魚の女王
- 降海型のサクラマスは見たことがないが、漁業関係者は夏井川、木戸川、鮫川で遡上するとの事。
仁井田川は放流により天然分布が不明
夏井川はかなり分布している
小玉川はイワナ域と逆転している
好間川はほぼ全域ヤマメ域
新川は現在見かけない
イワナ 源流の「森の精」
- 夏井川、木戸川、浅見川、大久川の各支川に分布している。鮫川水系はほぼ絶滅。降海型はアメマスと言うが、いわき市ではいない。
分類についてもエゾイワナかニッコウイワナかわからない。
ウグイ 人間の生活域に生息
- この魚は以外と丈夫なので、釣ってきて水槽で飼うことも可能です。
大久川、夏井川、藤原川、鮫川、蛭田川の各水系に分布。マルタウグイもこれら河川の河口部および沿岸部に生息している。
アブラハヤ 渓流魚になれない渓流魚
- ヤマメ釣りに貪欲に食いつき、食味もよくないため、釣り人に敬遠されている。都会の人は数が釣れ、渓流でも足場がいいので好んで釣る人もいる。背骨付近の血合い内蔵が苦い。
分布は沿岸部の小河川を除き、ほとんどの河川の中・上流域に生息いているが、分布圏は釣る人がいないため情報不足である。
フナ属 学問上の分類混乱
- 天然分布いているのは、キンブナ(関東地方ではマルブナ)とギンブナの2種と推定される。
ヨシノボリ 進化・分化中の底生魚
- 平野分河川や池にごく普通に分布している。いわき地方では大部分が黄斑型ではないかと思われる。
ドジョウ 昼間は泥中に潜む
- 他にはホトケドジョウ、シマドジョウも生息している。
捕獲法には「ドジョウ筌(うけ)」もある。米糠とニラの葉を水で練ってだんごんにし、焼くと集魚効果がある。
タナゴ属 美しい雄の婚姻色
- 以前は、原高野川や藤原川流域でみられたという情報がよせられている。現在の生息情報は内郷在住の方が藤間地区で採集したという1件だけ。
カラス貝などの二枚貝の分布や分布の確かな北茨城を加味し推定分布図を作ってみた。
いわき地方ではタナゴ、タイリクバラタナゴ、ゼニタナゴ、カネヒラなどの分布の可能性がある。
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鮫川水系にイワナがいないなんていうウソ書かないでください。
四時川をはじめ、数多くの支流にいますから。
投稿: 匿名 | 2016年3月16日 (水) 18時04分