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2008年6月 5日 (木)

「熱帯魚の飼い方」 藤岡 昇、藤本義昭 その6

第2章 繁殖の部
 最近の熱帯魚界はアマチュアの研究が盛んで、アストロノータス、ディスカス、マーブルハチェットなどの繁殖成功の報を受けている。

 第1節 雌雄の見分け方

  • 胎生魚、カラシン科、鯉科、ローチ・キャットフィッシュ、卵生目高科、アナバンティッド科、シクリッド科、その他の科について書かれている。
     その他の科で面白いのはグラスフィッシュについて、雄は内蔵の浮袋が長方形をしており、雌は浮袋の中央がへこんでいるとの事。

 第2節 採卵の準備

  • 容器
    濃い塩水を入念に洗っておく。最近では殺菌灯を使って消毒もしている。
  • 水と草
    水は煮沸し消毒殺菌をかね軟水にする。ハイポは使わない方がいいでしょう。
    草は水1ガロンにつき過マンガン酸カリを0.013gの割で溶かした溶液に2日間つけておけばいい。急ぐときは0.032gの溶液に15分間浸けて消毒する。
  • 胎生魚の水槽、沈水卵の水槽、附着卵種の水槽、浮水卵種の水槽につい記述

 第3節 発情の様子

  • 胎生魚の場合、卵性魚の場合

 第4節 自然繁殖

  • ソードテール2番を戸外の半坪の池に入れた例では、6~9月の終わりまでで、370匹になっていた。

 第5節 人工孵化
  一般に次の場合に行う。
  親の悪いせいで卵を食べる
  卵の受精率が悪く、是非殖やしたい
  卵が小さく水棲菌におかされかけた
  産卵後、水質が悪化した
  特にたくさんの子を必要とし親に次の産卵を早めさす

 第6節 繁殖各論

  • 胎生魚、沈水卵種、カラシン科・鯉科、付着卵種、浮水卵種についての記述

熱帯魚図説の部
 ここから各魚種の説明になります。写真はなくイラストです。
 多くの種が産卵についても説明してある。珍しい種や面白そうな説明だけ紹介しておきます。

 1,卵生目高科 8種

  • グッピーについてはソードテール、ダブル・ソードテール、ライヤテール、レイステール、ベェイルテール、ジャイオアント、ゴールデンを紹介。ジャイアントについては「他の種より一まわり体が大きい種」としか説明されていない。

 2,カラシン科 35種

  • プリステラは英国ではXレイテトラと呼んでいる。
    ヘテロラブダス、ネオン、レモンはまだ繁殖に成功していない。
    サーペは生息場所からマットグロッソーと呼んでいた。
    レッドノーズは高級品。フェザーフィン(Hemigrammus unilineatus)が載っています。ナノストマス系は繁殖困難と説明されている。
    プラチナ・テトラ(Gephyrocharax atracaudatus)なる魚が最後に紹介されている。

 3,鯉科 36種

  • R・ドルシオセレイタ、R・パウシパパフォレイタ、R・マキュラタ
    ガーネット(Aphyocyprinus SP)は輸入された当時R・バンコックと言われた。黄色がかった体色に、光線の様子で金色に光る条線がある。産地バンコック、4cm。なんでしょうか?。

    B・ビノティータス、B・クオラ(Barbus chola)ビノティータスより小型で体全体が黒っぽい。鮒に似ていて尾の部分にスポット模様がある。インド産12cm。

    B・ゲリュース、B・ティリオ(Barbus terio)尾柄の所に小さい黒斑とその前方にやや大きい黒点があり、共にその斑のまわりは金色にかこまれている。インド産6cm。

    ドワーフ・バルブ(Barbus phutunio)体側に所々黒点が3~4カ所有り、極小型の魚。インド産3cm。

    エソーマス(Esomus malayensis)フライング・バルブの事。エソーマス・ダンリカス(Esomus danricus)口にある2対のヒゲのうち1対が長く、体に沿って黒い栓がある。インド・ビルマ産10cm。

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コメント

 おおっ!レイステール出ていますか。
 どういう記載になっていますか?
 ジャイアントグッピーっていたみたいです。色はあまりないけど。こういうのが混ざって今のグッピーの大きさになったのでしょう。

こん**は、イチです。レイステール(原文のまま)ですが、説明には「尾びれと背びれに黄色のレース模様があり、透明部と色彩部が交互になっているもの」と記述されていました。

 貴重な情報ありがとうございます。
 絵はないですよね?

 あ、でも牧野氏の原色熱帯魚図鑑が昭和31年発行ですからこれを参考にしているのでしょうね。

イラスト主体で、グッピーのものは載っていませんでした。牧野氏というより、この本自体が、既出版物を参考にしいるところが多く目に付きます。特に構成なんかがそうです。

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