本文
アクアリウムの歴史とその流行 執筆:雨宮育作
- 人間自然の要求
誰でも珍しいものを欲しがり、美しいものを喜ぶのは人間の通有性だと言っています。
- 西洋でのおこり
ベスピアス火山の噴火により埋められたポンペイには石で作られた水槽があった。
- 東洋でのおこり
春秋戦国時代の昔、越王勾賤に仕えた陶朱公は魚の飼い方の本を著している。
中国南部温暖地方でで所産された金魚は文亀2年(1502年)に泉州堺港に持ち来たとされている。
- 南から北へ
18世紀以降の航海時代に欧州にもたらされ、英国では1760年代にはガラス水槽に金魚を入れて楽しむことが流行した。
- 日本への渡来
大正時代後半に西洋でもアメリカでも熱帯魚が流行した。日本でもそれと相前後し、あるいはやや遅れて熱帯魚飼育が流行しだした。
大正の終わり、昭和初年頃に愛好家であった廣瀬巨海氏は外国から多数種を取り寄せた。
- 利用とその効用
熱帯魚は民衆の慰安、科学教育、情操教育、に役立つばかりでなく、屋内の装飾物としても大いに利用されている。
コラム 和泉克雄氏の詩
極楽魚(パラダイスフィッシュ))の失楽歌
初めて熱帯魚を飼う人のために 執筆:牧野信司
熱帯魚を飼うに当たって
どんな魚から飼い始めたらよいか
水槽の種類と大きさ
- 「アメリカではステンレスを使用しているようだが」と言っているので日本ではまだ鉄枠の時代。
当時は1尺3寸*1尺*8寸と2尺*1尺*1尺が一般的だったらしい。
砂は1分か2分目がよい
水は
水草は
水草の働き
水草の種類と植え方
魚と水槽の収容力 水槽の大きさと魚の数の表がある
照明のとり方
魚の選び方と運び方
魚を入れる時の注意
魚と水温
保温の仕方
水の温度と日常管理 執筆:石川貞二
管理の要点は愛情第一
バランストアクアリウム
水温は急変しないこと
水の緑変とその対策
水の白く濁るのは
水の取替は何日位で
ガラスのコケの除く方
- 茶色のコケが付いた水槽と緑色のコケ付いた水槽の両方をコケ落としした水を混ぜると、両方ともきれいになる。これは茶色と緑色のコケが共存できないからである。
魚を新しく増やす時の注意
水槽の蓋はぜひ欲しい
毎日気をつけて見る点
コラム
水道水とハイポ 執筆:藤井安雄
- 2Na(2)S(2)O(3)+Cl(2)=Na(2)S(4)O(6)+2NaCl ※カッコ書き数字は下付数字
この式で計算すると1リットル当たり1mgのクロールガスを含む水道水には4.5mgのハイポを入れればよいことになる。
海の魚の淡水馴化 執筆:皿井長四郎
害虫の種類とその対策 執筆:石川貞二
ゲンゴロウの幼虫
トンボの幼虫
ヒドラ
- 触手にある刺細胞からヒポノトキシンと呼ばれる毒を獲物に注射する。
ゲンゴロウその他
魚ジラミ
- 駆除には水1ガロンに過マンガン酸カリを1グレイン(1グレインは0.064g)の割合で溶かせば魚や水草に害なく駆除できる。1週間置きに繰り返す。
イカリ虫
幼虫時は魚ジラミと同じ方法でいい。
プラナリヤ
- 害はない。新しい水では餓死する。また、水1ガロンに過マンガン酸カリ8分の1グレイン入れても駆除できる。
ヒル
- 薬品による駆除法はないが、生肉を糸で縛り水底に沈め翌朝出すことを繰り返す。
かかりやすい病気とその手当のしかた 執筆:石川貞二
「風邪は万病のもと」は人間だけではない
白点病
- マーキュロクローム(赤チン)は水1ガロンにつき、2%溶液を4滴割合で入れる。分量が多いいと内臓が害される。
メチレンブルーは水草に害がある。5%溶液を1ガロンにつき2滴の割合で入れる。
硫酸キニーネは1ガロンにつき1/2グレインの割で使用する。水草にも害がない。
キニーネは少量の水でこね合わせ糊状にし、温湯を加え良くかき混ぜ水槽に入れる。2日目くらいに水が白く濁る場合もあるが、そのままにしておく。
マウスファンガス
- 治療法がわかっていない伝染率が早い病気で、病魚を隔離し1日1回オキシフル原液で口をふく。
ドロプシイ(マツカサ病) 治療法無し
ギロダクチラス病
- 1/500の氷醋酸溶液に1日1回20秒浴させるか、または1ガロンの水にホルマリン20滴を垂らし、その中に魚を1日1回5~10秒入れる。
衰弱と処置
- 原因が分からない場合は塩水がいい。最初は1ガロンにつき茶匙2杯塩水、翌日塩分を2倍にする。それでも変化がなければ3倍(茶匙6杯)にする。
エンゼルフィッシュのニキビ
水を全部取り替えると治ることが多い。
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