「熱帯魚の楽しみ方」 和泉克雄 その3
第3章 熱帯魚の選び方
第1節はじめて飼うにはどんな魚がいいか
- ブラック・テトラとネオン・テトラのイラスト
第2節 水槽の大きさと魚の数
- 収容できる魚数は水表面積によるとし、1~15cmまでの1尾に対する必要水表面積が書かれた一覧表が載せてあります。因みに5cmでは80cm2、10cmでは420cm2、15cmでは1170cm2となっています。ただしこれは最大値との断り書きがしてある。
- ちょっと試算してみると90cm水槽で15cmの魚は3~4匹となり、60cm水槽で5cmの魚は22匹程度になります。
第3節 魚の組み合わせ 実例を紹介
第4節 よい魚のえらび方
第5節 繁殖用にはメスを多く
- グラミーはオスを多くするとうまくいく。知らなかったです。
第6節 同じ水槽で飼える魚と飼えない魚
第4章 さまざまな飼い方
第1節 簡単で楽しい飼い方
- 最も簡単で楽しい飼い方は1種を一つの水槽で飼うことだそうです。
第2節 装飾的な飼い方
- すでに流木を使用したディスプレイの事を書いています。ただし「木骨」と言う表現です。(長い間海水に浸されていた破船や流木の断片等)
第3節 家族水族館式飼い方
- 兎に角多くの水槽を並べて飼う方法を意味しています。
第4節 趣味的な飼い方
- 特定種のみを深く飼育する。なぜなら「その価値はその人だけにある、というところに、より以上の美しさがある」からだとの事。詩的ですね。
第5節 研究的な飼い方
- 趣味的な飼育に似ているが、解明されていない点を研究していく飼い方。「ただ外国の本からの受け売りや、子供相手の紙芝居のように、魚の写真だけを並べて口上をのべるだけの本」より貴重だと辛口な事を言ってます。でもそれが飼育本のような気がしますが。
第6節 副業を目的とした飼い方 6つの条件を挙げています。
- 1,好きな魚だけ、2,経験と知識が深い、3,時間的に恵まれている、4,初めから利益目的にしない、5,飼育している魚が高級魚である、6,一軒だけの店と取引。ネット時代の今は少し違うかなと思いながら読んでいると最後に、「美しい心と人一倍の努力」が必要だそうです。
第5章 日々の手入れと管理
第1節 水の状態について
第2節 エサの与え方
- 「毎日エサは与えるのか」と問う人がいるが、「こういう人は魚など飼わない方がいい」と断言してます。
第3節 魚と魚の関係について
第4節 水草の手入れ
- 魚の入っている他の水槽から水草を持ってくるときは、2リットルの水に塩を2g入れ1分間すすいでから入れると説明。
第5節 掃除の時期
- 前にも書いていますが2~3ヶ月が限度であり、グッピーやジスカスでは1ヶ月との事。それもリセットです。
第6節 器具の点検
第5章 病気とその治療
- 今では使えない薬品もあろうかと思いますが、「昔はこんな治療をしてたんだ」という風にお読み下さい。結局、塩は結構万能なんです。
第1節 病気の原因
第2節 白点病とその治療薬
- メチレンブルーはチアジン染料の一種で水2リットルに対し0.1g、硫酸キニーネはインドネシア産のキナの皮が原料で熱湯に溶けやすく水18リットルにつき0.2g、塩酸キニーネは硫酸キニーネに塩化バリウム、活性炭素を使って作り、より水に溶けやすい。
- 水草の消毒は水1リットルにつき20gの塩を入れて20秒間つけるか、水1リットルにつき過マンガン酸カリ0.08gを溶かし15分間つける。
第3節 口腐れ病とその治療法
- 口腐れ病はマウスファンガスとも言う。水溶性ペニシリンを水40リットルにつき4~10万単位、テラマイシンを水20リットルにつき250mg、アクロマイシンまたはシグママイシンを水20リットルにつき50mg、モナフラシンを水60リットルにつき0.6g。
第4節 マツカサ病とひれ腐れ病・その治療法
- マツカサ病はドロプシー、リンリツ病、水腫とも言う。初期は口腐れ病に同じだが重傷は無理。ヒレ腐れ病はアクリフラビン。
第5節 さび病・ふるえ病・眼球突出病
- さび病はコショウ病、ビロード病、ベルベットとも言う。塩、アクリフラビン、キニーネが有効。マラカイトグリーンは効くが危険。ふるえ病は魚カゼ。眼球突出はポップアイの事で初期は10%の食塩水か5%のメチレンブルー溶液。
第6節 黒点病・白雲病・寄生虫病・赤斑病・その他
- 黒点病と白雲病には10%の食塩水。赤斑病は腹部がふくれ内出血する。過マンガン酸カリの10万分の1溶液にひたすと効果がある。
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