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2008年5月 8日 (木)

「熱帯魚の楽しみ方」 和泉克雄 その3

第3章 熱帯魚の選び方
 第1節はじめて飼うにはどんな魚がいいか

  • ブラック・テトラとネオン・テトラのイラスト

 第2節 水槽の大きさと魚の数

  • 収容できる魚数は水表面積によるとし、1~15cmまでの1尾に対する必要水表面積が書かれた一覧表が載せてあります。因みに5cmでは80cm2、10cmでは420cm2、15cmでは1170cm2となっています。ただしこれは最大値との断り書きがしてある。
  • ちょっと試算してみると90cm水槽で15cmの魚は3~4匹となり、60cm水槽で5cmの魚は22匹程度になります。

 第3節 魚の組み合わせ  実例を紹介
 第4節 よい魚のえらび方
 第5節 繁殖用にはメスを多く

  • グラミーはオスを多くするとうまくいく。知らなかったです。

 第6節 同じ水槽で飼える魚と飼えない魚

第4章 さまざまな飼い方
 第1節 簡単で楽しい飼い方

  • 最も簡単で楽しい飼い方は1種を一つの水槽で飼うことだそうです。

 第2節 装飾的な飼い方

  • すでに流木を使用したディスプレイの事を書いています。ただし「木骨」と言う表現です。(長い間海水に浸されていた破船や流木の断片等)

 第3節 家族水族館式飼い方

  • 兎に角多くの水槽を並べて飼う方法を意味しています。

 第4節 趣味的な飼い方

  • 特定種のみを深く飼育する。なぜなら「その価値はその人だけにある、というところに、より以上の美しさがある」からだとの事。詩的ですね。

 第5節 研究的な飼い方

  • 趣味的な飼育に似ているが、解明されていない点を研究していく飼い方。「ただ外国の本からの受け売りや、子供相手の紙芝居のように、魚の写真だけを並べて口上をのべるだけの本」より貴重だと辛口な事を言ってます。でもそれが飼育本のような気がしますが。

 第6節 副業を目的とした飼い方  6つの条件を挙げています。

  • 1,好きな魚だけ、2,経験と知識が深い、3,時間的に恵まれている、4,初めから利益目的にしない、5,飼育している魚が高級魚である、6,一軒だけの店と取引。ネット時代の今は少し違うかなと思いながら読んでいると最後に、「美しい心と人一倍の努力」が必要だそうです。

第5章 日々の手入れと管理
 第1節 水の状態について
 第2節 エサの与え方

  • 「毎日エサは与えるのか」と問う人がいるが、「こういう人は魚など飼わない方がいい」と断言してます。

 第3節 魚と魚の関係について
 第4節 水草の手入れ

  • 魚の入っている他の水槽から水草を持ってくるときは、2リットルの水に塩を2g入れ1分間すすいでから入れると説明。

 第5節 掃除の時期

  • 前にも書いていますが2~3ヶ月が限度であり、グッピーやスカスでは1ヶ月との事。それもリセットです。

 第6節 器具の点検

第5章 病気とその治療

  • 今では使えない薬品もあろうかと思いますが、「昔はこんな治療をしてたんだ」という風にお読み下さい。結局、塩は結構万能なんです。

 第1節 病気の原因
 第2節 白点病とその治療薬

  • メチレンブルーはチアジン染料の一種で水2リットルに対し0.1g、硫酸キニーネはインドネシア産のキナの皮が原料で熱湯に溶けやすく水18リットルにつき0.2g、塩酸キニーネは硫酸キニーネに塩化バリウム、活性炭素を使って作り、より水に溶けやすい。
  • 水草の消毒は水1リットルにつき20gの塩を入れて20秒間つけるか、水1リットルにつき過マンガン酸カリ0.08gを溶かし15分間つける。

 第3節 口腐れ病とその治療法

  • 口腐れ病はマウスファンガスとも言う。水溶性ペニシリンを水40リットルにつき4~10万単位、テラマイシンを水20リットルにつき250mg、アクロマイシンまたはシグママイシンを水20リットルにつき50mg、モナフラシンを水60リットルにつき0.6g。

 第4節 マツカサ病とひれ腐れ病・その治療法

  • マツカサ病はドロプシー、リンリツ病、水腫とも言う。初期は口腐れ病に同じだが重傷は無理。ヒレ腐れ病はアクリフラビン。

 第5節 さび病・ふるえ病・眼球突出病

  • さび病はコショウ病、ビロード病、ベルベットとも言う。塩、アクリフラビン、キニーネが有効。マラカイトグリーンは効くが危険。ふるえ病は魚カゼ。眼球突出はポップアイの事で初期は10%の食塩水か5%のメチレンブルー溶液。

 第6節 黒点病・白雲病・寄生虫病・赤斑病・その他

  • 黒点病と白雲病には10%の食塩水。赤斑病は腹部がふくれ内出血する。過マンガン酸カリの10万分の1溶液にひたすと効果がある。

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