「熱帯魚の飼育と鑑賞」 吉津良恭 その5
第4節 購入上の注意
- 魚類
マウス・ブリーダー Mouth Breeder
クライミング・パーチ Climbing Perch
ラウンドテール・パラダイス・フィッシュ Roundtail Paradise Fish
デルモゲニス Dermogenys Pusilus
アカラ・ポータレグレンシス Aequidens Potalegrensis
以上は多少の習性に愉快を持つぐらいで活動、美観の点においても興味が少ない種である。
クローキング・グラミ Croaking Gourami
トップ・ミノー Top Minnow
リミア・アーノルデー Limia arnoldi
パンチャックス・パンチャックス Panchax panchax
モリエニシア・フォルモーリ Mollienisia formosa
以上は繁殖は用意であるが、小鮒かモロコに酷似し、美しさに乏しく一般の好評を期待することは難しい。
- 巻貝類
コーラル・スネール(Red Ramshon、Coral Snail)は赤いもの程良く、朱橙、黒、黄は純粋種でないから避けるべき。
- 水草類
洋種は培養したものであるから心配ないが、野生の採集品には害虫やアヲミドロが付いているので注意する。
第5節 飼料の種類
- 生餌
餌には生餌と乾餌があるが、乾餌は補助飼料であり魚は決して喜ばない。生餌なしに魚の飼育を遂げんとすることは、木に寄って魚を得んとする類である。
いとみみず Tabifrex Woom、Tubifrex hattaiNomula トピフエックス科
関西のは比較的短く約20mmで褪鮭肉色鮮やかで、関東方面のものは稍大型で黒味を呈する。
本種の他に次のものも一般にイトメと称している。
Limnodrelus gotoi ゴトウイトミミズ
Limnodrelus Willeyi タミミズ
Monophylephorus Limnosus
みぢんこ
Daphnia pulex DeGeer ミヂンコ科
殖やすには空樽の方がいい。鉢や瓶では繁殖が悪い。
属名のダフィニアとはギリシャ神話に出てくる人物名である。
本種の他には
しだ Sida crystallina O.F. Miille
まるがひみじんこ Notodromas monacha O.F. Miiller
まるみじんこ Chydorus Sphaericus O.F. Miiller
けんみじんこ Chydorus strenuus Fscher
サイプリス Cypris
ぬかえび Xiphocaridina compressa
ぼうふら Culex pipiens pallens Coquillet
インフゾーリアとロティフェラ Infusoria and Rotifera
エンサイトリー Enchytrae ホワイト・ウォームのこと。
- 乾餌
N・I フードの調製量
鰹の素 2コップ
乾えび粉 1/2コップ
メリケン粉 1コップ
ベーキングパウダー 茶匙1杯
石灰 1/2匙
斜利塩 2匙
理研レバー 10粒
茹卵の黄味 2個
東京の愛好家 柴田氏は
乾えび粉 200g
はやの粉 100g
米糠、米の粉 100g
葉緑 1瓶
第6節 室内の水槽
- 温室内にプールを設けると大型種等を増殖できる。一人の管理工程に大きさは幅3m、長さ6mが適当。
第7節 室外の水槽
- 水槽の大きさ 瀬戸引金魚鉢や丹波鉢でもいいが、深いより少々浅く表面積がある方が成績がいい。
- コンクリート水槽の作り方
最深部で70cm、周辺部部を40cmと20cmの2段にする。厚さは10cmぐらいとする。
- 一般的注意
プールでも水瓶でも魚を放飼する場合は、四辺に水草類を浮かせることが肝要である。これは魚の飛び出し防止のためである。
« 「熱帯魚の飼育と鑑賞」 吉津良恭 その4 | トップページ | 「熱帯魚の飼育と鑑賞」 吉津良恭 その6 »
コメント