「熱帯魚の飼い方」 藤岡 昇、藤本義昭 六月社 昭和33年
「熱帯魚の飼い方」 副題「初心からの熟達者への百科」 藤岡 昇、藤本義昭 六月社 昭和33年7月31日発行 211ページ 280円
この本は「六月社の入門と必携と便利帖を兼ねた 六月社の便利帖全集」の一冊として出版された本でシリーズNoは4です。
著者の藤岡昇氏は関西の方のようですが良くわかりませ。この本ではたぶん熱帯魚のセクションを書いたと思います。また藤本義昭氏はイネ科植物に詳しいようで、この本では水草のセクションを執筆したようです。なお古書としては殆ど見かけません。
構成
扉
口絵
はじめに
目次
熱帯魚編
第1章 飼育の部
第2章 繁殖の部
第3章 熱帯魚の図説の部
熱帯魚呼称総索引
水草編
第1章 水草の効用
第2章 水草栽培の心得
第3章 屋外プール用水草
第4章 アクアリューム用水草
第5章 水草各論
付 魚・水草・器具の値段表
カバー
カバーはピンク色より少し濃い色で、書名、著者名、副題、シリーズ名が書いてある。裏側はベタの雌雄が絡み合った小さな白黒写真かイラストが載っている。
表紙
表紙は白で、面白いのは表紙裏に飼育器具のイラスト、裏表紙の裏には「学校水族館」と称しイラストで集中濾過式の水槽とその設備が書かれています。
扉
便利帖全集、書名、著者名、六月社刊
口絵
「熱帯魚が多い魚の切手」と題し12枚の切手がカラーで載っていますが、日本のものは「金魚 5円」だけで他は外国切手でしかも海水魚、貝です。また、裏側には「魚の部分名称」と題し魚が解剖された状態のイラストが載っている。
はじめに
著者は次にように言っています。
「飼育は、生物の生命を人間の手で持続し発展させる技術が必要です。生物個々の生態・形態を理解した知識であり、毎日毎日の愛情のこもった世話です。」
そして、熱帯魚の変わった特色として
- 形態に変化がある
- 体色が美しい
- 繁殖が容易である
- 飼育が楽である
「著者の研究室では日本産淡水魚飼育の研究も進めていますが、モロコ、タナゴ、ハヤなどよりも熱帯魚の方が飼育が容易。」と言っています。ここでこの著者がどのような方なのか少し伺い知れます。
---メモ---
西暦1958年=昭和33年
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