「熱帯魚の飼育と鑑賞」 吉津良恭 その15
第9章 熱帯魚の輸送法
- 昭和8年8月京都府立植物園主催の熱帯魚鑑賞会の写真が載せてある。
容器は亜鉛板製とか、包装を完全に施した硝子瓶が主として用いられているが、広口で比較的胴の高いものが適当で、これは動揺に対して割合に振動の影響が少なく都合が良い
自身で運搬をするときは容器は同じで、蓋の代わりとして亀甲紗とか蚊帳の古布で覆う方が好結果である。又動揺を防ぐため吊り下げる方が安全である。
鑑賞編
第10章 アクアリウムの装飾と観賞
- 相当数を持つアクアリウムにあっては管理上必ずや温室式になっているのであるから、温室用観葉植物を集めタンクの周辺に配置する。 アクアリウム用のためには高級な植物を選ぶことが必要で、飼育されている魚類の品位に及ぼす。
第11章 アクアリウムに相応しい温室植物
- ペペロミア、カラテア・インシグニス、ベコニア・レックス、ペリオニア・ダヴェアウアナ、ホウエア・ベルモレアーナ、ココス・ウエッデリアーナ、ドラセナ・ワーネッキー、サンセヴィリア・ローレンティー、フィットニア、アフェランドラ・ブランクティアーナ
ネフロレピス・ピアソニー、プラセリューム・グランデ、フェレボデューム・マイ、プテリス・ビクトリア、アジアンタム・カピラス・ベネリス、アローカシア・サンデリアーナ、アグラオネマ・マランティフォーリア、ポトス・アーレア、モンステア・デリシオーサ、デーフェンバッキア・セグイネ・ノビリス、
最後に著者は茶人利休の詠める一首「その道に入らんと思う心こそ、我が身ながらの師匠なりけり」と言う一句を茲に揚げて筆を置く次第である。
附録 熱帯魚一覧表
- 79種の和名、学名、英名、科名、大きさ、繁殖形態、適温、原産地が記載されている。
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