「水草園芸」 近藤龍雄 その7
第7章 水草の種類とその栽培 続き
【熱帯魚に必要な水草のいろいろ】 17種
この項の栽培については「農耕と園芸」1957年8月号の「美しい水草類」を執筆した牧野信司氏によると記載されている。
当時の牧野信司氏の活躍が園芸雑誌にまで及んでいたことが、伺い知れる一文である。
また、当時の60cm水槽で照明が何故20Wなのかの考え方も示されている。それは水深と奥行きを30cmに固定した場合、幅の尺数の10倍が必要ワット数だったらしい。
つまり幅30cm水槽は 30cm=1尺*10=10Wであり
幅60cm水槽は 60cm=2尺*10=20Wと言うことだそうです。
17種を列挙(名称は原文のまま)すると
ヴァリスネリア(日本のセキショウとの相違は葉の周囲が鋸歯状になっていない)、サジタリア・ナタンス、サジタリア・サブラータ、ジャイアント・サジタリア、アマゾン・ソード・プラント、カボンバ、アナカリス
ルドウィジア、クリプトコライン(ADAのアマノ氏と同じ表現で面白い。種としてグリフイサイ、シリアーダ、コルダータ、ウィリスアイ、ベケツタイをあげている。)、ハイグロフィラ、ウォーター・スプライト
ジュニアー・ソード・プラント(写真、イラストもなくまた種名が記載されていないのでわからない。)、エキノドルス・ラディカンス、アポノゲトン・アンジュラタム、マダガスカル・レイスリーフ・プラント、リシア、ウォーター・レタス
各水草の説明は石川貞二氏の「熱帯魚の飼い方」によると記載されている。石川貞二氏は以前紹介したように昭和中期に活躍された方です。
« 「水草園芸」 近藤龍雄 その6 | トップページ | 「水草園芸」 近藤龍雄 その8 »
コメント