「熱帯魚の飼育と繁殖」 沖田好弘 その2
この本は1970年代出版ながら写真のよさが際だっています。
1章 熱帯魚を飼育するために
予備知識 生息域、魚体の構造、分類、水温、水質にについて述べてある。
2章 主な品種と解説
胎生メダカ 7種 モリーの箇所にはリバティー(オスの背鰭にきちっと赤がのってます)、ドサール(今で言うダルメシアン)の写真もありうれしいです。
卵生メダカ 3種 ちょっと淋しい。この手のマイナーさがありあり。
シクリッド 19種 セベラムの色がすごい。チョコシクはほんとにチョコだ。そしてなんと言ってもディミーディアタスの写真が有ることです。色はいまいちですがこの時代によく写真を押さえたなと感心します。
カラシン 48種 奇をてらった種類はいませんが、最近見かけない種としてキャリスタス・ベントシー、ブッラクラインテトラなどがあります。写真としてはブラックラインアノストマスの状態の良さが上げられます。この写真を見たらきっと欲しくなりますよ。
コイ 26種 最近見ない種としてはイエローテールラスボラ(知ってるかな)、アポゴンなんか載ってます。おおカロクローマが良い色だ。これって、情報誌では「水質が」とか書いてありますが結構丈夫でした。一度飼ってみてください。と思いきや最近話題のバタフライバルブの写真まで載っています。この著者、業界じゃ知られてないけど侮れませんです。
アナバン 14種 スネークスキングラミーなんか今いるのかなぁ。チョコグラの写真もあったぞ。解説には少し温度を高めにと書いてあります。白点対策かな。
ドジョウとナマズ 13種 ポートホプロってこんなにきれいなんだ。
その他 19種 汽水系、古代魚系ですが、一押しはブッラクバンデットサンフィッシュです。本物見たことないです。繁殖の項には「くぼみを掘って産卵し、オスが卵を守る」と書いてあります。ブルーギル系なのでそうかなと。新聞の魚関係のスクラップにもないので当時ブルーギルなんて話題になってなかったような気がします。(子供の頃から収集癖あったのか自分!!)
何故か2冊も持ってたりして、再度見直してもいい本です。魚名に鉛筆で丸したり愛着一杯です。
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