2009年7月10日 (金)

「金魚とその飼ひ方」 白木正光/秋山吉五郎 共著 大正15年 文化生活研究會 その7

第10章 水換と注水
 1,水換
  水換の原理
   省略

  囘數(回数)
   泉水なら夏期は月3,4囘、春秋は2,3囘、冬期は行わない。
  水換と天候時刻
   天氣晴朗、風のない穏やかな日
  水換の方法
   省略

  金魚の掬ひ方
   頭の方から掬う
  掃除の仕方
   省略
  泥池の水換
   省略

 2,注水(さしみず
  注水の意義
   省略
  時期
   5月から始めて、夏期は毎日行う。
  時刻

  • 午後の日影のかげった即ち4時5時頃のする。量は真夏の頃には手桶に冷たい水を2杯か3杯位差す程度にする。

  水の濾過
   省略

第11章 日覆と蓋と冬圍
 1,日覆
  時期

  • 5~9月の5ヶ月で、中でも6~8月が最も必要。5月頃は朝の10時頃から午後の3時頃まで、真夏は殆ど1日する。

  装置の注意
   高さは2,3尺乃至4,5尺程度

 2,蓋
  省略

 3,冬圍(冬囲)
  冬圍の程度
   省略
  圍ひ方

  • 片屋根を泉水の北西側につくる。通例11月下旬、もしくば12月始めに行うひ、晴天の暖かい日は取って、水を日光に晒す。注意したいことは、使う材料のあくが泉水に入らぬようにすること。

  小容器の防寒法
   省略

第12章 金魚の食物
 省略

第13章 餌料の與へ方
 控へ目
  省略
 時刻と囘數

  • 朝晝(ひる)2囘、少し残る程度に與へ、午後3時過ぎに残ったものを取り去る。

 季節と天候

  • 一番澤山食べるのは春暖の4,5月頃と涼しくなった秋。
    分量は當歳魚(当才魚 ※うおと読んでいる)は頭の大きさ程、2歳魚は頭の2分の1大位。

 夏季の注意
  省略
 與へる場所(与える)
  省略

2009年7月 8日 (水)

「金魚とその飼ひ方」 白木正光/秋山吉五郎 共著 大正15年 文化生活研究會 その6

後篇 金魚の飼ひ方 95ページ~
 ※ここからは秋山吉五郎氏執筆

第8章 金魚の容器
 小容器と大容器
  1,小容器
   三條件

  • それ自體が美的であり、部屋とも調和し、且つ金魚の美を増すもの、と3點に留意されいし。

   玻璃器(はりき)

  • これは透明で、中の金魚が透けて見えて、如何にも涼しげです。
    古くからある圓形楕圓の小玻璃器は12番、6番、4番、2番とあって、12番は直徑3寸、6番は直徑4寸5分、4番は5寸5分位、2番は7寸位ある。

    次に出来たのが硝子のズン筒(※どう)で、これが進歩し屋形とか、春日燈籠形などが出来てきた。

   陶器
    省略
   金屬器
    省略
   部屋へ飾る注意
    省略

  2,大容器
   金魚がめ

  • 直徑2尺から3尺位、深さ1尺乃至1尺5寸位の碗形の粗末な焼き物の瓶で、支那鉢も同様の目的で使われる。

   泉水
    種類

  • コンクリート製、漆喰製等の塗泉水と木槽(きぶね)がある。形状は大體圓形(まるがた)に近いもの、四角形、瓢形(ひさご)及び不正形の4に分けられる。

    理想的の泉水
     長方形若しくは正方形

    泉水の大きさ
     幅4尺縦6尺、即ち疊約1畳敷位のものが手頃である。

    泉水の深さ

  • 1尺を越さない方がいい。水深は2,3寸、深くても5,6寸あれば結構。深いと光線が透入しないし、水温が低下する

    泉水の位置

  • 南東の方角に開いて、陽(ひ)の當たりがよろしく土地高燥で風通しもよく、且つ西北にやや距って(へだ)森か何か障壁となるもののある場所。板塀等だと夏は日光が反射して水が蒸れる。

    新泉水の注意
     あくを抜く。

    泉水と魚數(うおかず)
     1畳大で當歳魚20、2歳魚11,12、3歳魚7,8内外が手頃。

   泥池

  • 泥底、もしくば砂、砂利底のままの池。
    泥池は金魚の性質もとかく野性的になり勝ちで、真に金魚の風格を愛する人達には排斥される。

第9章 金魚と水
 金魚と水質

  • 譬え艶麗な容姿はして居ても習性は鮒同様で、彼の普通に棲む半濁の河水が、金魚にも一番住みいい。而も酸素の多分に含まれた水が、金魚には最も理想的。

 水温
  省略
 濁りの程度

  • 平氣で手の洗へる程度の河水がまず適當である。なお、泥水のことではな。泥で濁った水は、金魚には絶對用いないこと。

 濁る原因
  浮遊生物と稱する、ごく微細な生物

 浮遊生物

  • 水が青色もしくは綠色の深味を帯んでいる場合は綠藻類、接合藻類、褐色の際は珪藻、又帯黄褐色の時は一般に甲殻類の繁殖を語る。

 水色の變る理
  省略
 浮遊生物と投餌
  まだこの方面の研究は甚だ幼稚。
 水換の理由
  省略

2009年7月 7日 (火)

「金魚とその飼ひ方」 白木正光/秋山吉五郎 共著 大正15年 文化生活研究會 その5

第7章 金魚の種類
 1,和金
  省略
 2,琉金
  一名長崎又は長尾と云う

 3,金鋳(蘭鋳)

  •  又の名を朝鮮もしくば丸子と云う。関西のらんちゅうには普通この獅子頭がありません。(※この当時の話)

    魚の良否識別の大略を觀魚会の定むる處によって誌すと、「頭はなるべく口先きより頬尻までの間長くして、厚みあるものがよろし。背部は幅廣く、頭の付根より弓形に漸々(だんだん)に上り、中央より又漸々に下って其間尾筒より長いものがよいとされる。又尾筒はなるべく太く、背の形に従ひ、程よく尾のつけ根まで漸々に下り、その丈け背より短いものがよい。尾は柔らかにして尾心曲らず、上らず、下らず、泳ぐ時は閉み(つぼみ)、止る時は直に圓の四分の一位に開くものをよしとする。それから腹部は左右同様に張出したものがよく、揖鰭は尾の下陰にかくれて外に現はれないものがよろし。」

 4,オランダ獅子頭

  • 琉金と金鋳との間に出来た金魚。
    今より七十年餘年前の天保年間に、大和の郡山附近に初めて見出された種類である。又、斑の出たのは最近二三┼年以来の事です。

 5,出目金

  • 日清戦争後初めて支那から輸入された。それで一名支那金の稱があります。

 6,出目らんちう
  元産地は支那で、明治45年頃初めて来た。

 7,和唐内

  • 和金と琉金の混血兒(あいのこ)
    初めて公に現れたのは、明治16年開催の魚類展覧會の折りである。

 8,秋錦

  • 金鋳とオランダ獅子頭との間に出来た金魚に、故水産講習所長松原先生が秋の錦繍、即ちあの眼も醒めるやうに美しい秋の紅葉を連想して名けたゆかしい名前。
    この金魚は明治28年頃、東京及び大阪の兩地に、期せずして同時に現れた。

 9,朱文錦
  和金、出目金及び鮒を交互に交配して出来た金魚。
  その名は故松原先生がその色に因んで命名した。
  明治32年頃創出された。

 10,金蘭子

  • 和金と金鋳との間に出来た金魚。出来てからまだ廿年位しかならない。
    金蘭子の名は金襴の様な深みのある美しい色彩をしている金魚と云う意味で、故松原先生が命名した。

 11,鐵尾長
  以前は関西地方、殊に名古屋附近で飼育されていた。
  琉金の一變種で、體形はほぼ琉金そのままと云っていい。

 12,孔雀尾
  名古屋附近では以前から飼育されていた。

 13,キャリコ

  • 琉金と出目金の混血兒。
    明治期の末頃出来た。
    キャリコの名は外人が更紗のような金魚と云う意味からキャリコキャリコと呼んでいたのが何時か名前となった。

 14,出目秋錦
  出目金と秋錦との間に出来た金魚。
  出来てから廿年にならない。

 15,琉金獅子頭
  琉金からごく稀に現れる。

 16,頂天眼
  支那産の金魚で、支那では朝天眼と云っている。

 總説

  • 16種の金魚系圖が掲載され、ここまで解説された16種の番号が振られている。

-----メモ-----
天保年間=1830~1843
日清戦争=1894年(明治27年)7月から1895年(明治28年)4月
明治45年=1912年=大正元年
明治16年=1883年
明治28年=1895年
明治32年=1899年

2009年7月 6日 (月)

「金魚とその飼ひ方」 白木正光/秋山吉五郎 共著 大正15年 文化生活研究會 その4

第4章 外人の日本金魚觀

  • 「日本の金魚」の著者エム・スミス氏は著書中に次のように述べている。
    「日本人は金魚の熟練な天才的飼養家とも云うべく、彼等の飼養法は独創で巧みで、しかも最も成功したものである。即ち彼等が長年月の間につくり上げた金魚は、實に驚くばかり綺麗な、たほやかな情趣の裕なものである。」

第5章 日本の金魚史
 何時日本に來た
  省略

 金魚傳來の二説

  • 1,この魚たるや何の頃より本朝に渡來せしや、其の故を知る者曾てきかず、遺憾ここに年あり。近日或る翁曰く、人皇百五十代後柏原院の御宇文亀二年正月二十日始めて和泉國堺の津に渡來し、時人珍魚なりとして來由を記録せしに、何れの秋か亡失し畢ぬ。(※おわぬ)(金魚愛玩経験録)

    2,大倭本草に昔は日本に之なし、元和年中異域より來たる。今世に飼ふもの多しといへり。(嬉遊笑覧 ※きゆうしょうらん)

 其の批判
  省略

 元禄七年町觸

  •  「江戸中金魚銀魚所持致す魚の數委細に書き付差出すべく候旨持候者候ても苦しからず候間遠慮なく有體に書付出すべき旨仰せられ度候」

 下谷池の端鎭鍮屋(したや いけのはた しんちゅうや)

  •  「延寶五年の印本「江戸雀」に「下谷池の端仲町といふあたりは両かた町とはあれど、今の如く家屋たちつづきたる所にはあらず、植木屋などありし様なり。此所に鎭鍮屋といふ金魚屋あり。是金魚屋とよぶものの初めなるべし。」

 西鶴置土産

  •  「黒門より池の端を歩むに端鎭鍮屋市左衛門とてかくれもなき金魚銀魚を賣るものあり、庭には生舟七八十も並べて溜水清く、浮藻を紅くぐりて三つ尾はたらき泳ぐなり。中にも尺にあまりて鱗の照りたるを金子五兩、七兩に買もとめてゆくを見て、又遠國にない事なり。是なん大名の若子さま、御慰になるぞかし。・・・・・」

 金魚の狂言
  省略
 町奴の金魚組
  省略

 町娘と金魚鉢
  歌麿の錦絵の説明

 東源氏皐月
  一壽齋國貞の錦絵の説明

 角玉屋若紫(※すみたまや)
  鳥高齋榮昌の錦絵の説明

 今様見立箱庭人形(※いまようみ)
  一勇齋國芳の錦絵の説明

 金魚屋の繪
  省略
 馬琴の日記
  省略

第6章 金魚の生物史
 金魚の祖先
  省略
 進化の理法
  ダーウヰンの淘汰説とド・フリースの突然變化説

 住所の廣狭による變化
  省略
 金魚の尾
  省略
 變化の不思議
  省略
 金魚の系圖
  省略

 鮒の容姿
  省略
 鮒の習性
  省略

 金魚各部の名稱

  • 金魚は身體各部にそれぞれ固有名詞があり、例へば口をすき口、胸鰭を向えら、腹鰭を土ずり、臀鰭を揖鰭、尾と體のつけ根を尾筒、若しくは金筒と称する。

 背鰭

  • 中庸の大きさを「半巻」と呼ぶ。大部分消失してちょっぴり残って居るものを「糸つまみ」、糸つまみよりいくらか大きい背鰭を「中つまみ」(※なか)、それより一層大きく半巻の半分ぐらいのものを「半鰭」、背鰭が中断して離ればなれに二個あるものを「二つ鰭」、背鰭の前後が長く、半巻より大きいものを「鮒背」と云っている。

 尾鰭
  省略
 色彩
  省略

 變色

  • 東京観魚会の定むるところに従って、大體區別すると
    赤の部 金色、丹色、紅、猩々
    白の部 純白の者を銀色と云う。大體は黄色を加味する。
    更紗の部 赤白交る斑を更紗と云う。多赤更紗、多白更紗、腰白、背赤
    頭模様の部 面被り、白面、丹頂、白頂、兩奴、口赤
    黒の部 鐵色、虎の部 斑黒

2009年6月30日 (火)

「金魚とその飼ひ方」 白木正光/秋山吉五郎 共著 大正15年 文化生活研究會 その3

口絵
 金魚の種類

  • 口絵は3色版の絵(イラスト)で横山慶次郎氏書とかいてあり、薄く透ける紙に種名其の次の項にイラストが載せてあります。
    種類はリュウキン、ランチウ、リュウキンシシガシラ、テウテウガン(※チョウテンガン)、オランダシシガシラ、クジャク、シュブンキン、キャリコ、シウスイ(鯉の一種)(※秋水)、テツオナガ、デメキン

  • この本は金魚と其の飼ひ方を書いたもので、金魚は白木正光氏の手に成り飼ひ方は秋山吉五郎氏が書かれたものであります。
    秋山君は私は45年前から懇意にして居ましたし、・・・・・

    秋山君は普通の金魚屋さんではなく、其の當時も我々の研究に大ひに興味を有せられ、自分でも澤山の掛合わせ等を試みられたのである。で無論金魚の飼養法に至っては本邦では稀に見る人であるから、此人が書かれたものの價値は私が今日茲に述ぶる必要もないのである。

    次に前編を書かれた白木君であるが同君のことは自分は夫れ程好く知らなかったが、今此原稿を拝見する時如何に同君が金魚に趣味を有せられて、・・・・・。

    ・・・・此の書は實に能く出來たもので、金魚全體に関する知識を得るのと同時に其の飼養法を知るにも此上ないものであると信じます。

    大正15年7月  理学博士 石川千代松識

  • 私に大好きな金魚をむざむざ死なせたくない。本書執筆の動機はごく簡単です。夏になるとどこの家庭でも、この愛らしい金魚を飼ひますが・・・・・。

    ・・・・・可愛い金魚を死なさぬようにしていただきたいと思って、金魚のために皆様の家庭へデヂケートする意味で書いたのが本書です。

    殊に愉快なのは金魚飼育の大家秋山吉五郎氏が飼育に就いて、その造詣を披歴されたことで、・・・・・・。

    また、本書のために特に序文を寄せられた動物学会の権威石川博士の御厚意と・・・・・。

    大正15年6月 白木正光 識す

ここから本文

第1章 金魚禮讃
 省略

第2章 金魚は死なゝい
 省略

第3章 金魚の美
 三つの美

  • 金魚の美は大體色彩美と、形態美と、動的美の三つに分けることが出来る。動的美と形態美とは、合して又金魚の容姿美と云うことが出来る。

 金魚と若葉
  省略
 美的の飼ひ方
  省略

 美の基點

  • 金魚の美を發揮するには、大體生理的及び人工的の二つから考えなければならない。
    生理的とは進化論の理法に依って一層美しい金魚を創造したり、飼養法を研究して、美しい金魚を創り出したりする方法です。
    人工的とは、人為的に金魚を美しく見せる方法で、色彩の照應及び容器の二方面です。

 色彩の照應

  • 金魚の色彩美は一方擬聚(※ぎょしゅう)の美であるから、周囲が散漫では、眞の美を發揮する力には乏しい。即ち色彩の照應と云うことが必要になる。

 金魚と水草
  省略
 容器
  省略

 箕作博士の比喩

  • 故箕作(※みつくり)博士は、金魚を緋の長袴をはいた昔の官女に譬へた。博士は長い緋の袴をはいて、雅やかな(※しとやか)中に、何處となく威儀の備わった官女の姿に、金魚は如何にも彷彿して居ると言っている。

 金魚と模様
  省略
 群れの美
  省略

2009年6月27日 (土)

「金魚とその飼ひ方」 白木正光/秋山吉五郎 共著 大正15年 文化生活研究會 その2

 

後篇 金魚の飼ひ方
 第8章 金魚の容器
  小容器と大容器
  小容器
  三條件
  玻璃器
  陶器
  金屬器
  部屋へ飾る注意
  大容器
  金魚がめ
  泉水
  種類
  理想的の泉水
  泉水の大きさ
  泉水の深さ
  泉水の位置
  新泉水の注意
  泉水と魚數
  泥池

 

第9章 金魚と水
  金魚と水質
  水温
  濁りの程度
  濁る原因
  浮遊生物
  水色の變る理
  浮遊生物と投餌
  水換の理由

 

第10章 水換と注水
  水換
  水換の原理
  囘數
  水換と天候時刻
  水換の方法
  金魚の掬ひ方
  掃除の仕方
  泥池の水換
  注水
  注水の意義
  時期
  時刻
  水の濾過

 

第11章 日覆と蓋と冬圍
  日覆
  時期
  装置の注意
  蓋
  冬圍
  冬圍の程度
  圍ひ方
  小容器の防寒法

 

第12章 金魚の食物
  生物と食物
  鮒の食物
  金魚の食物
  餌料の二大別
  動物質の餌料
  微塵子
  孑孑(※ボウフラ)
  あかこ
  赤蟲
  貝類
  魚肉
  玉子
  蠶の蛹(※カイコ)
  植物質の餌料
  大麥(※むぎ)
  金魚麩
  麺類
  麥子菓子
  ふすま

 

第13章 餌料の與へ方
  控へ目
  時刻と囘數
  季節と天候
  夏季の注意
  與へる場所

 

第14章 産卵及びその前夜
  鮒の産卵
  産卵の時期、囘數
  産卵の徴候
  親魚の選定
  雌雄の見分け方
  親魚の飼ひ方
  産卵池
  産卵と天氣
  雌雄の組合せ方
  金魚藻
  藻の危險
  柳の根
  入れ方
  卵の容器
  産卵中の注意
  産卵後の親魚
  孵化迄の注意
  孵化

 

第15章 仔魚の育て方
  孵化當時の仔魚
  藻の除ひ方
  仔魚の食物
  一番水
  選別
  變色

 

第16章 金魚屋と金魚の輸送
  郡山
  彌富
  金魚屋
  輸送法
  金魚の小包便
  卵の輸送

 

第17章 金魚の病蟲害
  病氣
  病氣の見分け方
  病因の四大別
  粗腐病
  鰓腐病
  松皮蟲
  糜爛病
  ぬまり病
  眼病
  糞詰病
  その他
  害敵
  鳥類
  五位鷺、鳶
  獣類
  鼬
  猫
  どぶ鼠
  蛙
  昆蟲類
  まつもむし
  ゆりのはなすひ
  みずかまきり
  たがめ
  子追蟲
  たいこむし
  すなむぐり
  げんごらう
  魚虱
  あをさ

挿書目次
 口絵  金魚の種類(三色版)
 第1圖 金魚鉢と町娘(歌麿筆)
 第2圖 源氏物語皐月(國貞筆)
 第3圖 茅場町薬師の縁日圖(江戸名勝圖繪より)
 第4圖 角玉屋若紫(榮昌筆)
 第5圖 昔の金魚屋(一掃百態より)
 第6圖 今の夜店の金魚屋
 第7圖 燈籠形の金魚屋容器

2009年6月26日 (金)

「金魚とその飼ひ方」 白木正光/秋山吉五郎 共著 大正15年 文化生活研究會

「金魚とその飼ひ方」 白木正光/秋山吉五郎 共著 大正15年 文化生活研究會 B6版 P.190 定價1圓50銭

 この本は趣味の副業叢書の第3篇として出版された本です。
 著者の白木正光氏は時事新報の記者で、この本の他に熱帯魚の本では相当初期(日本初?)のものである「金魚と熱帯魚の飼い方」厚生閣 昭和7年や「金魚の飼い方」丸の内出版社 昭和8年などを著している。

 共著者の秋山吉五郎氏は金魚界では知らぬ人がいない程有名な方で、品種改良により今日の金魚の基礎を築いたと言ってもいいでしょう。この他には「金魚のかひかた」東京金魚商組合 大正4年を執筆している。

 また、先に紹介した「熱帯魚」飼い方の手引き 雨宮育作監修 誠文堂新光社 農耕と園芸編集部 昭和29年には大正5年に日本で初めて観賞魚(ソードテール)を輸入したと人と書かれている。

 各氏の分担は白木正光氏が金魚全般を、秋山吉五郎氏が飼い方について書いています。

 金魚の写真はなく、三色刷の図があるだけで、本文にはフリガナが振られ、字も大きくこの時代の本としては読みやすい。

 古書界ではあまり出回っていないようですし、あっても結構高価です。

 本来は函付きですが手元の本は函無し。

【構成】

口絵

目次 ※章の表記はない。
 前編 金魚
 第1章 金魚禮讃
 第2章 金魚は死なゝい
  困った偏見
  死ぬ理由
  天壽を完させよ
  花栽培との比較
  親愛の喜び

 第3章 金魚の美
  三つの美
  金魚と若葉
  美的の飼ひ方
  美の基點
  色彩の照應
  金魚と水草
  容器
  箕作博士の比喩
  金魚と模様
  群れの美

 第4章 外人の日本金魚觀
 第5章 日本の金魚史
  何時日本に來た
  金魚傳來の二説
  其の批判
  元禄七年町觸
  下谷池の端鎭鍮屋
  西鶴置土産
  金魚の狂言
  町奴の金魚組
  町娘と金魚鉢
  東源氏皐月
  角玉屋若紫
  今様見立箱庭人形
  金魚屋の繪
  馬琴の日記

 第6章 金魚の生物史
  金魚の祖先
  進化の理法
  住所の廣狭による變化
  金魚の尾
  變化の不思議
  金魚の系圖
  鮒の容姿
  鮒の習性
  金魚各部の名稱
  背鰭
  尾鰭
  色彩
  變色

 第7章 金魚の種類
  和金
  琉金
  金鋳(蘭鋳)
  オランダ獅子頭
  出目金
  出目らんちう
  和唐内
  秋錦
  朱文錦
  金蘭子
  鐵尾長
  孔雀尾
  キャリコ
  出目秋錦
  琉金獅子頭
  頂天眼
  總説

目次は次回も続く

-----メモ-----
西暦1926年=大正15年
觸=ショク、ソク、ふ・れる、ふ・れ、さわ・る
總=ソウ

「熱帯魚」飼い方の手引き 雨宮育作監修 誠文堂新光社 農耕と園芸編集部 昭和29年

2009年6月24日 (水)

「フィッシュマガジン」 昭和41年5月号 創刊5号 その5

<変わった熱帯魚>(5) 木の葉魚 牧野信司 1ページ

  • 現在輸入されているのは(※この当時)サウスアメリカン・リーフ・フィッシュ、アフリカン・リーフ・フィッシュ、スコンバーク・リーフ・フィッシュの3種が知られている。

    日本には1955年頃から輸入されるようになり、1958年頃から人工孵化に成功して、現在では国産品が出回っている。

熱帯魚の病気 編集部 抄訳 2ページ
 アクアリウム誌より
 黴 水生菌
 原虫類

日本の淡水魚 オヤニラミ 中村守純 2ページ

  • 学名をCoreoperca kawamebariという。
    アジアの東部にはオヤニラミ属は全部で5種知られている。すなわち日本にはオヤニラミ、朝鮮半島にコウライオヤニラミ C.herzi、海南島にカイナンオヤニラミ C.whiteheadi、シナ大陸の揚子江と西江との上流に C.fortis と C.yunkiansenisの2種である。

熱帯魚価格表 東水調べ(※東京水族館のことか?)

  • 小中大とサイズ別の価格が掲載されている。聞き慣れない魚種だけ列記しておきます。

 カラシン科 100番台 78種
  アフェニウス 小6000円 中8000円

 鯉   科 200番台 47種
  グリーン・チェリーバルブ 中400円
  レッドフィンジース 中800円
  ペアレントシザース 中300円

 胎生目高科 300番台 45種
  ガーパイク・フィッシュ 中20000円
  キーウェストグリーン・モーリ 小300円 大1000円
  セブン・スポット 小600円 大700円
  ブラック・ベリエタス(※バリアタス) 中600円
  ミルクアンドインク 中400円 大600円

 卵生目高科 350番台 17種
 闘魚科 400番台 19種
 シクリッド科 500番台 29種
 ナマズ科 600番台 32種
 ドジョウ科 650番台 7種

 その他の魚 700番台 35種
  ゾウリウオ 中800円
  オカワ 中10000円
  ラージケッシー 中1500円 大2000円

 水草 900番台 57種
  ウォーターウェーブ・プラント 中300円

以上でFM創刊5号の紹介は終わりです。

2009年6月22日 (月)

「フィッシュマガジン」 昭和41年5月号 創刊5号 その4

魚紳士録(5) メダカ族 木村 重 4ページ

  • メダカは古来、人に親しまれてきたため、その異名は全国で、何と2,150余り。これは昭和の初め、九州の辛川十歩先生が調べあげた、斯界で著名な参考書。

    朝鮮語でソンサリー、台湾で弾魚(タムヒイ)、中国で小(魚將)魚(シャオチャンユイ)

     和泉克雄氏が熱帯魚ニュース(東京・熱帯魚協同組合発行の月刊機関誌)に、昭和37年の第2号以来、"メダカ雑記"を連載掲載している。

    卵生メダカ 各種を紹介
    卵胎生メダカ 各種を紹介

ハワイの錦鯉コンクール 黒木健夫 3ページ
 審査は42種に分けられる。
 1,紅白(14吋以上)
 2,紅白ドイツ(全サイズ)
 3,紅白(10吋より14吋まで)
 4,大正三色(14吋以上)
 5,大正三色ドイツ(全サイズ)
 6,大正三色(10吋より14吋まで)
 7,黄金(14吋以上)
 8,黄金ドイツ(14吋以上)
 9,黄金(ドイツを含む)(10吋より14吋まで)
 10,金銀鱗(全サイズ)
 11,浅黄及び秋水(14吋以上)
 12,無地(14吋以上)
 13,昭和三色(ドイツを含む)(14吋以上)
 14,写(ドイツを含む)(14吋以上)
 15,別光(ドイツを含む)(14吋以上)
 16,その他(五色、孔雀、金昭和、その他、ドイツを含む)(14吋以上)
 17,10吋以下(全種)
 18,10吋より14吋まで(11より16まで)
 19,ハワイ産種(10吋以下)
 20,ハワイ産種(10吋より14吋まで)
 21,ハワイ産種(14吋以上)
 これをA級、B級に分ける。

レースリーフの話 多紀保彦 4ページ
 ※マダガスカル・レース・プラント

  • 近藤典生教授を隊長とする東京農業大学マダガスカル動植物学術調査に魚類担当の一員として加わる事が決まった時、先ず頭に浮かんだことは、魚類調査と同時に、できるだけの機会を利用して、レース・リーフの故郷での生態を観察してこようということであった。
    調査は1963年11月から翌年1月までの3ヶ月間行われた。

 種類と形態
  省略

 分布と生態

  • 東側(酸性)に多く。高い土地に育成し、しかも流水中であることから、水温は低く18~24度である。河床には固い石塊や土塊が多く、その上に10cm以上の砂泥がたまっている。土塊の間に深く塊茎を潜り込ませている。

 栽培へのヒント
  答えは出尽くしてしまったが・・・・・

2009年6月17日 (水)

「フィッシュマガジン」 昭和41年5月号 創刊5号 その3

優秀なグッピーの作り方 和泉克雄

  • 明らかに同種である優秀な一つがいを入手しなければならない。
    優秀なグッピーを作り出す第一課は「除去」と「選別」にあると言える。
    「除去」と「選別」は最善の方法ではない。最善の方法としては次のようなことをしなければならない。

    1,同形、同色であるからこの判定を誤らぬこと。
    2,メスにも種特有の形、色、紋様がある。
    3,タキシード、アルビノには肉腫が発生しやすいので、コブを斑点と見誤らないこと。
    4,交雑種のメスはどんなに立派でもさける。
    5,仔の性別が判り次第速やかにわける。
    6,少しでも劣性、脆弱とみなされる稚魚は迷わず除去する。
    7,メスオスは別に飼い、一緒にさせる期間は3日でよい。産後1週間はオスから離す。
    8,産まれた仔は同胎別に飼い、前後のものと一緒にしない。
    9,交配は父親に娘、母親に息子、兄弟に姉妹の繰り返しである。

    種親とする魚を求める場合、赤の色素の強い系統のメスの尾びれは、かすかに黄色がかって大きく開いているのがよく、黒の斑点が多かったり、墨を塗ったように黒くなっていたり、ピンク色の斑点が付け根にあるものは、無差別な交配によるものである。

アルビノグッピーの繁殖 飯塚泰二

  • 輸入された白子のグッピーは過去10年間全く繁殖に成功しなかった。
    2年前赤系ヴェールテールから1尾のメスのアルビノが産まれた。(F1)
    オス親(P)と交配し20尾の普通種を得た。(F2)
    この普通種とF1のアルビノのメスと戻し交雑したら、40尾の普通種と1尾のアルビノを得たが、アルビノは死なせてしまった。(F3)

    2回目の稚魚同士の交配をした結果、多少ゴールデン・グッピーに近い黒色素の少ないものが5尾産まれた。(オス3、メス2)
    これの交雑の結果、5代目にしてアルビノ・グッピーの繁殖に成功した。実に1年6ヶ月余りを費やした。

    ゴールデン同士の交配によると、白子1に対しゴールデン3の比率で、普通種は産まれてこない。
    白子とゴールデンの交配から産まれた白子は、白子同士で繁殖した。

コンクール(我が国で行われている採点基準) 牧野信司
 デルタテールの場合
  尾   鰭   32
  色彩・模様  24
  からだ     18
  背   鰭   10
  スタイル    10
  其の他の鰭  6

海外のショウポイント 宮川 保
 ボ  ディ  20(スタイル10、大きさ10)
 尾 び れ  20( 〃      〃 )
 背 び れ  20( 〃      〃 )
 状態と姿勢 20(状態10、姿勢10)
 色   彩  20(尾びれ5、背びれ5、ボディ5、色調5)

学名 宮川 保
 省略

参考書 宮川 保
 Herbdert R.Axelrod & Wilfred Whitern 「GUPPIES」
 Leon F.Whitney,D.V.M.and Paul Hannel 「ALL ABOUT GUPPIES」
 Mervin F.Roberts 「FANCY GUPPIES」

グッピー余談 木村 重

  • グッピーが脚光を浴びたのは19世紀末。当時、米国の南部や中南米諸国には、ステゴミア蚊やアノフェレス蚊が媒介する黄熱病とマラリヤ病が多くて、ホトホト手を焼いていた。

    ところが西インド諸島のバルバドス島だけには、この病気がない。そこでケンドリック・ギボンスという人が調べると、この病気を伝染させる蚊がいない。それは、よく仔を産むのでミリオン・フィッシュと呼ばれる小魚が沼や沢地、浅い川に繁殖し、しかも、蚊の卵やボウフラをよく食うので、原住民が水かめなどにも入れておくためと判った。

    そこで同島の農務局員のバロン氏が実験室でミリオン魚を飼育して試験したところ、実によくボウフラを食う。
    そこで早速、米国の衛生局に報告したので、当局はこの小魚を南部諸州の池や川に放ち、蚊を退治した。

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